今回のお悩み
元カノが結婚したときどう思いますか。 大学時代4年付き合って、社会人になったタイミングでお互いの価値観が合わなくなり別れた元カノ 最近snsで結婚報告をしていて、旦那がスポーツマンで有名だったのでエゴサしました。 自分よりも歳上で身長高くて余裕があって優しそうな人だと感じました。結婚して幸せそうなツーショットをあげていて、なんだか気持ちがざわつきました。 悔しいというか、後悔というか、、、 こんな素敵な人と結婚できた彼女こそ素敵な人だったんだと感じ、もっと上手くやれていたら未来は違っていたのかもしれないと感じます。 こう感じるのは元カノであれば自然なことなのでしょう。それともまだ気持ちがあるのでしょうか。 ちなみに今は数年お付き合いしている彼女がおり、彼女に対して不満はありません。 この気持ちはどうしたら断ち切れるのでしょうか。
「元カノの結婚でざわつく」は自然なこと
まず、あなたのこの感情はまったくおかしくありません。
心理学的に見ても、“元恋人の結婚”という出来事は、多くの人にとって心を揺らすきっかけになります。
それは「まだ好きだから」という単純な理由だけではなく、いくつかの心の反応が重なっているからです。
- 喪失感(もう自分とは関係のない人になった)
元恋人が結婚するというのは、“本当に自分の人生からいなくなった”という実感を突きつけられる出来事です。過去の思い出が「完全に終わった」瞬間のように感じて、胸がチクリと痛むのです。 - 比較意識(相手のほうが上だと感じてしまう)
彼女の結婚相手が「自分よりも年上」「社会的に安定している」「優しそう」などの印象を受けると、自然と自分と比べてしまいます。人間は無意識に“自分の価値”を他者との比較で確かめようとするので、そこに悔しさや劣等感が生まれやすいのです。 - 未完了の感情(ちゃんと区切りをつけられていなかった)
長く付き合っていた関係ほど、「別れの整理」に時間がかかります。表面的には過去になっていても、心のどこかに「まだ片付いていない想い」が残っていると、こうして思い出が再燃することがあります。 - “もしも”の後悔(選ばなかった未来への想像)
「もしあの時もう少し頑張っていたら」「あんな言い方をしなければ」など、“もう一つの可能性”を考えてしまうのも自然な反応です。心理学ではこれを『選択の後悔』と呼びます。
つまり、ざわつく理由は“未練”ではなく、“過去との決着”がまだ完全にはついていないだけなんです。
「まだ好きなのか」それとも「心の整理がついていないだけ」なのか
「まだ彼女のことが好きなのかもしれない」と不安になる人も多いですが、多くの場合、それは“恋愛感情の残り”ではなく、“記憶と感情の整理が終わっていない”状態です。
恋愛は、時間をかけて作ってきた「人生の一部」です。だから、完全に消えるわけではなく、「あの頃の自分」や「一緒にいた時間」ごと、心に残るものなんです。
元恋人が結婚するというのは、その思い出が“もう取り戻せない過去”として確定してしまう瞬間。
だから、思わずざわつくのは当然のこと。心が自然に整理されていく途中の反応なのです。
このモヤモヤを軽くしていくためにできること
過去の恋を“完全に忘れる”のは難しいですが、“きちんと手放す”ことはできます。ここからは、心を落ち着けるための実践的なステップを紹介します。
① SNSから距離を置く
彼女の投稿を見れば見るほど、心がざわつくのは自然なこと。
「もう見ない」と決めるだけでも、自分を守る大きな一歩になります。ミュートや非表示など、自分を刺激しない環境をつくるのは立派なセルフケアです。
② 感情をノートに書き出す
「悔しい」「寂しい」「自分と比べて落ち込む」など、頭で考えずに感情を言葉にして書いてみてください。
紙に出すことで“頭の中の混乱”が整理されて、心が少し軽くなります。
③ 「過去を否定しない」
「あのときの自分はダメだった」と責めるより、「あの関係があったから今の自分がいる」と受け止めてあげてください。
どんな恋も無駄にはならず、自分を成長させてくれた時間です。
④ 今の彼女との時間に意識を向ける
過去に意識が向いていると、今の幸せを感じにくくなります。
「一緒にいる時間を丁寧に過ごす」「ありがとうを言葉にする」「小さな思い出を作る」ことで、自然と心の比重が“今”へと移っていきます。
今の彼女に特に不満がないのであれば、きっと彼女はあなたにとって心地よい存在なのだと思います。
過去の思い出を振り返るよりも、目の前の彼女と過ごす時間を大切にしてみてください。
「元カノは元カノ、今の彼女は今の彼女」。
そうやって“今の幸せ”に意識を向けることで、後悔や未練の気持ちは少しずつ静かに和らいでいくはずです。
⑤ 「意味づけ」を変える
元カノの結婚は、あなたにとって“過去が幸せに落ち着いた”という知らせでもあります。
それを「負けた」「悔しい」ではなく、「彼女も幸せになった」「自分もこれから幸せを築く」と捉え方を変えるだけで、心の痛みはだいぶ軽くなります。
⑥ 自分を労わる時間を作る
映画を観る、美味しいものを食べる、友人と過ごすなど、自分の気持ちを大切にする時間を意識的に取りましょう。
感情の整理には「自分を優しく扱う」ことが何より大切です。
「忘れる」より「納得して手放す」
本当に過去の恋を手放せる人は、「無理に忘れよう」とはしていません。
「ちゃんと好きだった」「だからこそ苦しかった」「でも、今の自分は違う道を歩いている」と、過去を“納得して手放す”ことができた人です。
過去はもう変えられませんが、“どう受け止めるか”は今のあなたが決められます。
元カノが幸せになるということは、あなたの人生の物語が“次の章へ進む”合図でもあります。
あなたもきっと、誰かと自分なりの幸せを築いていく準備ができているはずです。
心が少しざわついたとしても、それは「かつて本気で人を愛した証」。
それを否定する必要はありません。むしろ誇りに思っていいことです。
ゆっくりと、今の恋と人生を大切にしていきましょう。
時間は、優しくあなたの心を癒してくれます。



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