今回のお悩み
彼氏には家が隣の女の子がいます。 所詮幼なじみみたいな感じです。 今は、彼氏が一人暮らしを始めたので、隣同士ではありません その幼なじみが、最近仕事でうつ病のようになってしまってしょっちゅう夜中でも電話がきて彼氏が話を聞いて上げています。 私的にも、「大切な幼なじみだから相談に載ってあげるのも大事だよな」と思っています。 しかし、最近夜寝れないから会いに来てと言われるらしいです。 彼氏としては、夜に2人で会うのは外だとしてもまずいよなと思い、私に相談をしてきました。 私としては、そりゃあ行って欲しくはないですが、幼馴染が大事な気持ちわかるし…で葛藤した挙句、行ってきたらいいよと伝えました。 浮気は絶対にありえない人なので、そこの心配はありません。 彼氏もかなり悩んでいて、結局行くという決断をしたのですが、なんかずっとモヤモヤしていて悩んでいます。 このモヤモヤはなんなのでしょうか? 上手く言語化できず困っています。
「彼は信じてるけど、彼女は信じられない」矛盾する気持ち
このモヤモヤの正体のひとつは、「信じているけど、信じきれない」気持ちのズレです。
あなたが不安に感じているのは、彼そのものではなく、“相手の女性”のほうなのではないでしょうか。
彼は誠実で、浮気をしない人。だから「彼を信じている」と自分の中で答えが出ています。
でも、彼女(幼なじみ)のほうが彼に好意を持っている可能性までは、否定できない。
もし夜中に2人きりになって、彼女が弱っていて、彼に「そばにいて」と泣きついたら……。
そんなシーンを想像しただけで胸がざわつくのは当然のこと。
これは“嫉妬”というより、“不安と危機感”からくる自然な感情です。
「彼を責めたくない」「でも苦しい」その狭間にいるあなたへ
もうひとつ、このモヤモヤの正体には「彼に嫌われたくない」という優しさがあります。
彼の優しさを理解しているからこそ、彼女(幼なじみ)に対して否定的なことを言うのが怖い。
「男の人を夜中に呼ぶなんておかしくない?」と言ってしまえば、
彼が「お前、冷たいな」と感じてしまうかもしれない。
だからこそ、「理解ある彼女」であろうと頑張ってしまうんです。
自分の気持ちを抑えて、“彼のため”に我慢する。
でも本当は、「彼女に嫉妬する自分」も、「理解しようとする自分」も、どちらもあなたなんです。
彼への不安は「関係を守りたいサイン」
不安になるということは、決して悪いことではありません。
むしろ「関係を大切にしたい」「彼を失いたくない」という愛情の裏返しです。
嫉妬や不安を“悪いもの”として抑え込もうとすると、余計に苦しくなります。
感情は抑えるよりも、認めることでやっと落ち着いていくのです。
「私は今、不安なんだな」「信じたいけど怖いんだな」と一度受け止めてあげてください。
そうすると、不思議と心が整理されていきます。
どう伝えるのが正解?
彼に正直に気持ちを伝えるときは、「感情」より「状況」に焦点を当てて話すのがおすすめです。
例えば、
「行かないでほしい」ではなく、
「夜中に女性と2人で会うのは、どんなに信頼してても心配になっちゃう」と伝える。
“禁止”ではなく“共有”のスタンスで話すと、彼も防衛的にならずに聞いてくれます。
そして、「あなたを責めたいわけじゃなくて、不安な気持ちを理解してほしい」と言葉を添えると、関係が深まるきっかけになります。
優しい人ほど我慢してしまう
あなたのように、相手を思いやれる人ほど、自分の本音を抑えてしまいがちです。
でも、恋愛は“我慢”ではなく“理解し合うこと”で育つものです。
「信じてるけど不安」というのは矛盾ではなく、両立する感情です。
その矛盾を受け入れながら、少しずつ心のバランスを取っていけば大丈夫。
モヤモヤはあなたが弱いからではなく、
それだけ彼のことを大切に思っている証拠です。
感情を押し殺すのではなく、優しさを持ったまま“自分の気持ちも守る恋愛”をしていきましょう。
心理学的に見る「不安の深層」
①「境界線」があいまいになると人は不安を感じる
恋愛関係において安心感を生むのは、「どこまでが自分たちの世界で、どこからが他者か」という“境界線”が明確であることです。
今回は、彼と幼なじみの関係がその境界を曖昧にしてしまっているため、あなたの心が不安を感じているのです。
② 理解したい気持ちと、守りたい気持ちの板挟み
「彼を理解したい」「彼の優しさを否定したくない」気持ちと、「自分の安心を守りたい」という気持ちがぶつかると、人は強いストレスを感じます。
この葛藤は、優しい人ほど強く感じるものです。
③ 「自分が大切にされている実感」が揺らいでいる
彼が他の女性を助けようとしている姿を見ると、「彼にとって私は今どんな存在なんだろう」と心が揺れます。
これは“独占欲”ではなく、“愛されている実感を確認したい”という自然な心理です。
どうすれば楽になれるのか
① まずは「不安を否定しない」こと
不安を感じる自分を責めないでください。
「私は彼を信じたいけど、不安なんだな」と認めるだけで、心は落ち着きを取り戻します。
② “境界線”を2人で決める
「どんな状況なら会ってもいい」「どこからがちょっと心配」など、2人で線を引いておくと安心感が増します。
ルールではなく“お互いの心を守る約束”として話し合うのがポイントです。
③ あなた自身の気持ちを、彼に伝えていい
「行かないで」ではなく、「不安だから話を聞いてほしい」と伝える形にすることで、彼も理解しやすくなります。
感情を隠すより、丁寧に言葉にすることが信頼を深める一歩です。
④ 幼なじみとの距離感を“彼自身”に考えてもらう
あなたが不安になる原因は、彼が悪いのではなく「距離の取り方に答えがない」から。
だからこそ、「あなたはどう思う?」と彼自身に考えてもらうことが大切です。
⑤ あなたの安心を優先する時間もつくって
恋愛では、相手を理解するばかりだと疲れてしまいます。
モヤモヤしたら、彼中心ではなく“自分の安心”を優先してリセットする時間を持ちましょう。
心のバランスを整えることが、結果的に良い関係を保つ力になります。
不安を感じることは、愛情がある証拠。
そしてそれを正直に伝えることが、2人の信頼をより深めるきっかけになります。



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