今回のご相談
夫の義母はデリカシーのない人です。
今まで私や息子に対しても酷い事をしたり、心ない言葉を投げかけることがしばしばあり、その度にとても傷つき嫌な思いをしてきました。
気持ちが落ち着くまで多少の距離や時間をあけることはありましたが、良いところを見るように心がけ、母の日やお誕生日には「お義母さんお誕生日だからなにかプレゼントしない?」と毎年私発信で行ったり、できる限り大事にしようと思ってきました。
そんな中また義母のデリカシーのない言動があり、腹に据えかねて、嫌だし傷つくという事を夫に伝えたところ、「あー悪かったね」ではなく、「君は俺の両親嫌いだもんね」と言われました。
目が点になってしまいました。夫の頭の中が全くわかりません。
誰であろうと相手を傷つけるような言動を繰り返しする人を大好きでいられないのは当たり前で、傷付いても歩み寄り大切にしようと努力をしてきた私に投げかける言葉とは思えませんでした。
いったいどう反論したらよかったのでしょうか。まだよくわかりません。
まず最初に伝えたいこと
この相談文を読んで、あなたがどれほど我慢し、気を遣い、努力してきたかがとてもよく伝わってきました。
そして同時に、「それでも理解してもらえなかった」という深い虚しさや孤独感も感じます。
はっきりお伝えします。
あなたの感じた違和感や怒りは、とても自然なものです。
「君は俺の両親嫌いだもんね」という言葉の正体
この言葉は一見すると、あなたの気持ちを理解しようとしているようにも見えますが、心理学的に見るとまったく違います。
これは感情のすり替えです。
- あなたが訴えたのは「義母の言動がつらい」という事実と感情
- 夫が返したのは「君はうちの親が嫌い」というレッテル
本来向き合うべき「具体的な言動」「あなたが受けた傷」から目を逸らし、
問題をあなたの性格や感情の問題に置き換えてしまっているのです。
なぜ夫はそんな言い方をしたのか
多くの場合、こうした発言の背景には次のような心理があります。
① 親を否定されたくない防衛反応
自分の親の問題を認めることは、「自分自身を否定される」ように感じる人は少なくありません。
そのため無意識に、
- 問題を小さくする
- 相手の受け取り方のせいにする
という反応が起こります。
② 板挟みの不快感から逃げたい
妻の気持ちと親の存在、その両方に向き合うのは精神的に負荷がかかります。
そのため、
「君が嫌ってるだけだよね」
と単純化してしまうことで、自分が動かなくて済む状況を作っている可能性があります。
義母が嫌いでも、頑張って仲良くしようとした
人を傷つける言動を繰り返す相手を、
無理に好きにならなければならない理由はありません。
でもあなたは
- 関係をこれ以上悪くしないように距離を調整し
- 自分の気持ちに折り合いをつけながら
- 良いところを見ようと努力し
義母が嫌いでも、仲良くしようと頑張ってきた のです。
母の日や誕生日を気遣い、
自分から声をかけ、プレゼントを提案してきた行動は、
「嫌っている人」のものではありません。
それは、
嫌いという感情を抱えたままでも、家族として誠実でいようとした証です。
ただ、その努力はとても消耗します。
好きだからこそできる我慢と、
嫌いだけれど関係を壊したくなくてする我慢は、
心への負担がまったく違います。
あなたが限界を迎えたのは、
我慢が足りなかったからではありません。
嫌いという本音を抱えたまま、長い間、頑張り続けてきたから です。
それでもなお、
「嫌いなのに努力してきた自分」を否定する必要はありません。
これからは、
「嫌いでも頑張る」よりも、
「嫌いなら、これ以上頑張らなくてもいい」
あの場で、どう反論すればよかったのか
とっさの場面では言葉が出てこなかったのも無理はありません。
心を踏みにじられた瞬間、人は思考が止まります。
もし今後、同じような場面があったら、こんな言い方もできます。
感情を否定せず、論点を戻す言い方
「嫌いかどうかの話じゃなくて、私はあの言い方がつらかったって話をしてる」
「誰の親かじゃなくて、傷つく言動について聞いてほしかった」
ポイントは、
義母を否定するのではなく、あなたの感情に焦点を戻すことです。
理解されなかった痛みについて
一番つらかったのは、義母の言動そのものよりも、
「夫に理解してもらえなかったこと」ではないでしょうか。
パートナーには、
- 正論より共感
- 解決策より気持ちの受け止め
を求めてしまうものです。
それが返ってこなかったとき、人は深く傷つきます。
夫が味方になってくれない状態で、義母とどう接すればいいのか
本来、義母との関係でつらい思いをしたとき、
一番の拠り所になってほしいのは「夫」です。
その夫が味方になってくれないとき、あなたは二重の孤独を感じてしまいます。
まず大前提として知っておいてほしいのは、
「夫が味方にならない=あなたが我慢し続けるべき」ではないということです。
① まず「理解してもらおう」とするのを一度やめる
夫が義母の問題を認めない状態で、
「わかってほしい」「味方になってほしい」と訴え続けると、
あなたの心はどんどん削られていきます。
これはあなたの説明不足ではなく、
夫側の“受け取る準備”が整っていないだけの場合がほとんどです。
今は「理解を求めるフェーズではない」と割り切ることが、
あなたの心を守るために必要な選択になることもあります。
② 義母との関係は「夫基準」ではなく「自分基準」で決めていい
義母との距離感を決める際、
「夫がどう思うか」「角が立たないか」を最優先にしてきた人ほど、
気づかないうちに自分を犠牲にしています。
これからはこう考えてみてください。
・会うと消耗するなら、会う頻度を減らす
・言われてつらい話題には反応しない、広げない
・無理に好かれようとしない
これは冷たい対応ではなく、
自分の心を守るための境界線(バウンダリー)です。
③ 「いい嫁」をやめても関係は壊れない
今まであなたは、
母の日や誕生日を気遣い、関係を良くしようと努力してきました。
でも、あなたがそこまで頑張ったからといって、
義母の言動が変わったわけではありません。
つまり、
あなたが「いい嫁」でいるかどうかと、義母の態度は別問題なのです。
これ以上無理をしないことは、関係を壊す行為ではなく、
「これ以上壊れないようにするための調整」だと考えてください。
④ 義母対応は「夫を通す」「最小限にする」
夫が味方にならない場合、
義母とのやり取りをあなた一人で背負う必要はありません。
・連絡は夫経由にする
・義母からの要望には即答しない
・その場で違和感を感じたら、理由をつけて距離を取る
これは逃げではなく、
負担を一人に集中させないための現実的な工夫です。
⑤ 子どもを守る視点を忘れない
あなたが傷つく言葉を投げかけてくる人は、
同じように、無意識のうちに子どもを傷つける可能性があります。
「私さえ我慢すればいい」と思わなくて大丈夫です。
あなたが距離を取る選択は、子どもを守る選択でもあります。
⑥ 「距離を取る=絶縁」ではない
距離を取ることに罪悪感を覚える人はとても多いですが、
白か黒かで考える必要はありません。
・会う頻度を下げる
・滞在時間を短くする
・話題を限定する
こうした小さな調整だけでも、心の負担は大きく変わります。
⑦ 一番守るべきは「家族」ではなく「あなたの心」
「家族なんだから我慢しなきゃ」
「波風立てない方がいい」
そうやって自分を後回しにしてきた人ほど、
限界が来たとき、深く傷ついてしまいます。
あなたの心がすり減ってしまえば、
家庭全体のバランスも崩れてしまいます。
あなたが安心して過ごせる距離感を選ぶことは、
わがままでも冷たいことでもありません。
最後に
「どう反論すればよかったのか」と悩んでいるあなたは、
今も関係をより良くしたいと思っている優しい人です。
でも忘れないでください。
あなたの心を守ることは、わがままではありません。
今すぐ答えが出なくても大丈夫。
あなたが感じた違和感は、ちゃんと意味のあるものです。
どうか自分の感情を疑わず、少しずつでいいので大切にしてあげてください。



コメント