今回は、修学旅行という特別なイベントで強い孤独感を味わった高校生からのお悩みです。
人間関係について。 高校生です。数ヶ月前からクラスのAとの仲が微妙になりました。修学旅行も迫っていたためなぜそうなってしまったのか聞いたのですが自分が微妙な反応等をしてしまったため、言われてからしっかり反応もしたり話を振ったりしましたが一向に状況は変わらず修学旅行は極力一人で行く旨を伝えたところ自分が悪かった、だから一緒に回ろうとも誘ってくれたのでその気持ちを無下にもできず結局友達A、B合わせ3人で行くことになりました。
修学旅行まではまだよかったのですがいざ修学旅行となると前2人でずっと話していて全然話すら聞こえてこず混ざることすらできませんでした。道が分からないときだけ自分が前に行ってマップを見ながら行く感じで道案内のために存在しているのかすら思いました。お昼も自分が予約したのにも関わらず文句を行ってきました。ユニバの待ち時間もほぼ話しかけられることはなく、さらにホテルに帰宅してからAがBの部屋に行き(Aとは同室)自分を置いてTiktokを撮っていました。インスタに載っていたのを見ました。
正直修学旅行中ずっと辛かったです。自分はここまでされるほど嫌なことはしていないはずです。それともこれまでの行いが悪かったのでしょうか。人間関係が下手くそなんですかね。どうしたらいいでしょうか。
あなたが「悪かったわけではない」理由
まず伝えたいのは、あなたが感じた辛さはとても自然なことだということ。そして、あなたは自分を責めすぎています。
今回の状況を整理すると、
- Aさんは仲が微妙になった原因を「あなたの反応が薄かったから」と説明した
- あなたはその指摘を受けて、一生懸命改善しようとした
- しかしAさんの態度はほとんど変わらなかった
- 修学旅行ではAさんとBさんは2人で盛り上がり、あなたは置いてけぼりにされた
- 道に迷った時だけ頼られた
- お昼のお店もあなたが予約したのに文句を言われた
- ホテルではあなたを部屋に残し、TikTokを撮りに行かれた
ここから分かるのは、Aさんはあなたを“対等な友達”として扱っていないということです。
さらに心理学では、
「指摘された側が改善したのに相手の態度が変わらない場合、その関係性は一方的である」
と言われます。
つまり、あなたの努力不足ではなく、Aさんはそもそもあなたに歩み寄るつもりがなかった可能性が高いのです。
今回のような“置き去り”行動に隠れた心理
友達2人がひとりを置き去りにする行動には、いくつかの心理パターンがあります。
①「距離を置きたいけど、言葉にするのが面倒」タイプ
表面上は「一緒に回ろう」と言いつつ、実際は態度に出てしまうタイプ。 衝突を避けたい気持ちと自分勝手さが混ざって、結果として誰かを傷つけます。
②「Bとの関係を優先したかった」タイプ
高校生のグループは、わずかなきっかけで力関係や親密度が変わります。 AさんはBさんとのペアを強く組みたい時期だったのかもしれません。
③「あなたが優しいから甘えられた」タイプ
あなたが反論しない・怒らない・気を遣う性格だと、 「多少雑に扱っても離れない」と無意識に思われてしまうことがあります。 これはあなたの優しさの裏返しでもあります。
あなたが取った行動は「間違っていない」
あなたは、Aさんとの関係が悪化しそうになった時、
- 原因を聞いた
- 指摘を改善しようと努力した
- 修学旅行では気を遣いながら行動した
- 店の予約などもしっかり準備した
これはむしろ人間関係がとてもていねいで誠実な人の行動です。
人間関係が下手なのではなく、相手があなたの誠実さを受け取る器を持っていなかったと考える方が正しいです。
では、どうすればいいのか?
① 無理に関係を修復しようとしない ―「自分の責任ではない距離」も存在する
人間関係には、自分の努力で変えられる部分と、相手の性格・価値観・その時の人間関係の力関係など、自分にはコントロールできない部分があります。
今回のケースは、あなたが改善しようと頑張っても、Aさんがその努力を受け取る姿勢を持っていませんでした。
これはあなたのせいではなく、相手側の問題です。
「仲直りできなかった=自分が悪い」という考え方は、あなたが優しいからこそ抱いてしまうもの。
でも、相手の変化まで背負う必要はありません。あなたができることはもうしています。これ以上はあなたの心をすり減らすだけになってしまいます。
② 学校生活では「浅く広い関係」を意識する ― 安心できる居場所を複数つくる
心理学でも、10代は「固定された親友」よりも、気軽に話せる知り合いが複数いるほうが精神的安定につながると言われています。
1人に依存しない関係網を作っておくことで、今回のような出来事があっても心が折れにくくなります。
たとえば、
- 授業ごとに話しやすい子を1人つくる
- 部活や委員会で「話したことある」くらいの子を増やす
- 挨拶だけでもいいので、毎日ちょっと言葉を交わす相手を作る
こんな小さな積み重ねで、学校内に“安全地帯”が増えていきます。
あなたが本来持っている優しさは、広い範囲でこそ発揮されます。
③ Aさんとは「必要最低限の距離感」で関わる ― 心の境界線を引く練習
今回の経験は、あなたに「心の境界線(バウンダリー)」を学ぶタイミングでもあります。
境界線とは、「ここまではOKだけど、これ以上は入らないで」という心のラインのこと。
Aさんがあなたを雑に扱った部分があるなら、これからは以下のように距離を取ってOKです。
- 頼られたら丁寧に対応するが、自分から積極的に寄っていかない
- 過度に期待しないことで傷つきにくくなる
- 気疲れする場面では「無理に混ざらない」という選択も持つ
仲良くしようと頑張る優しさも大切ですが、傷つかないための距離感を学ぶことも同じくらい大切です。
④ 新しい交友関係に目を向ける ― 今のグループだけが全てじゃない
高校の友人関係は「流動的」です。クラス替え・進路・部活・席替えなどで、自然と関係性が変わっていきます。
AさんとBさんの関係が固まってしまった以上、そこに留まるとあなたの魅力が発揮されにくい状態です。
だからこそ、
- 授業で隣になった子と軽く話す
- 同じ趣味の子に声をかけてみる
- 学校外の友人関係を大切にする
こうした「新しい繋がり」を育てていくことが、あなたの人間関係を大きく変えていきます。
あなたの歩幅に合った、心地よい友達関係は必ずどこかにあります。
⑤ 今回の出来事を“自分責め”に使わない ― 成長の材料に変える
あなたは「私が悪かったのかな」と自分を責めていましたね。
でも、心理学的には、真面目で優しい人ほど自分を責めやすいと言われています。
今回の経験は、あなたの性格が悪いのではなく、
・優しさ ・誠実さ ・気遣い ・相手に合わせようとする柔らかさ
これらが強く出すぎて、自分のスペースが奪われてしまった状況です。
つまり、あなたが悪いのではなく、優しさの使い方のバランスをこれから学べばいいだけなんです。
⑥ 「無理に友達を探さなくていい」という選択肢も忘れない
高校生活=友達がたくさんいることが正解 ……と感じてしまいがちですが、実はそんなことありません。
大人たちの研究では、“1人でも落ち着ける力”を持つ人ほど、人間関係で苦しみにくいことが分かっています。
あなたは周りに合わせようと努力しすぎて疲れてしまっただけ。 一度、「無理して誰かといようとしなくていい」という安心感を自分に与えることも回復になります。
今回の出来事は「失敗」ではなく、次のステップのヒント
今回の修学旅行での経験は、確かに辛かったと思います。 でも、それはあなたに問題があったからではなく、もっとあなたに合う人間関係が他に必ずあるというサインです。
人間関係が上手くいかないのは、性格ではなく「相性」の問題。 あなたの優しさをちゃんと受け取れる人は、この先必ず現れます。
どうか、自分を責めないで。 ゆっくりでいいので、あなたがあなたらしくいられる関係を育てていってくださいね。



コメント