今回、当ブログに寄せられたご相談をご紹介します。
付き合って2年になる彼氏がいます。
彼とは仲も良く、普段は優しい人ですし、私のことを大切にしてくれていると感じることも多いです。
ただ、一つだけどうしても気になっていることがあります。
彼が、避妊をしてくれません。
最初の頃は、私も「ちゃんと避妊してほしい」と思いながらも、なかなか強く言えずにいました。
でも、もし妊娠したらどうするのかという不安があるので、最近は彼に「避妊してほしい」と何度か伝えるようになりました。
すると彼は、
「大丈夫でしょ」
「今まで何もなかったじゃん」
「そんなに心配しなくてもいいよ」と言って、真剣に考えてくれません。
私が「もし妊娠したら?」と聞いても、「そのときはそのとき」と言われます。
私はまだ結婚や妊娠について具体的に考えられる状況ではありません。
だからこそ、避妊してほしいと思っています。
一度、私がかなり真剣に「本当に怖いから、ちゃんと避妊してほしい」と伝えたことがあります。
そのときは「分かった」と言ってくれたのですが、結局また同じことになりました。
彼のことは好きです。
普段は優しいですし、私が困っているときには助けてくれます。
だから、「避妊してくれない」という一つのことで、彼が私を大切にしていないと決めつけるのも違う気がしています。
でも、私が嫌だと言っていることを何度伝えても、聞いてもらえないことにはモヤモヤします。
「本当に私のことを大切に思っているなら、私が怖いと言っていることをちゃんと考えてくれるんじゃないの?」
そんなふうに思ってしまいます。
最近では、避妊してくれない彼氏と付き合っている自分にも自信がなくなってきました。
私が考えすぎなのでしょうか。
避妊してくれないということは、やっぱり私は彼に愛されていないのでしょうか?
それとも、避妊と愛情は別の問題なのでしょうか。
大好きな彼と仲良く過ごしていても、たった一つ「避妊をしてくれない」という問題があると、心から安心することはできませんよね。
「大丈夫でしょ」「そのときはそのとき」という彼の軽い返答に、「私って本当は大切にされていないのかな…」「嫌だと言っているのにどうして分かってくれないの?」と悩んでしまう気持ち、痛いほど分かります。
今回は、この切実なお悩みに対して、心理学の知見、タロットカードから導き出したメッセージ、そして私自身の過去の苦い体験を交えながら、彼の本音や二人の心理状態、そしてあなたが自分を守りながら幸せを掴むためのステップを深掘りしていきます。

【心理学解説】避妊をしてくれない彼とあなたの心のメカニズム
「普段は優しいのに、なぜ避妊のことになると向き合ってくれないのか?」「なぜ嫌だと言っているのに届かないのか?」
この疑問を解き明かすために、まずは男女双方に起きている心理学的なメカニズムを4つの視点から詳しく分析します。
1. 正常性バイアスと「当事者性の欠如」
彼が口にする「今まで何もなかったから大丈夫」という言葉の裏には、心理学でいう正常性バイアス(Normalcy Bias)が強く働いています。
これは、自分にとって都合の悪いトラブルやリスクに遭遇した際、「自分に限ってそんな恐ろしいことは起きないだろう」と現実を小さく見積もってしまう心の自己防衛本能です。さらに男性の場合、妊娠による身体的な変化や負担を直接体験することがないため、「当事者意識」が物理的に薄くなりやすい傾向があります。
彼の中でリスク計算が「ゼロ確率」として処理されているため、あなたがどれほど危険性を訴えても「大袈裟に心配しているだけ」と認知が歪んでしまっているのです。
2. 認知的不協和の解消と「その場しのぎの同意」
「一度真剣に伝えたときは『分かった』と言ってくれたのに、結局また繰り返された」という点についてです。ここには認知的不協和(Cognitive Dissonance)の解消が関係しています。
真剣に怒るあなたを見たとき、彼の中では「彼女を傷つけたくない・嫌われたくない」という感情と「自分の快楽や面倒くささ」という本音が衝突します。この不快な摩擦を解消するために、その場では「分かった」と同意してその場を収めます。
しかし、本質的な意識改革を起こしたわけではないため、雰囲気に流される場面になると再び元の行動パターンへと戻ってしまうのです。
3. 心理的境界線(バウンダリー)の侵犯と対等な関係性
人間関係において、自分と他者との間にある適切な権利や領域の境界線を心理的境界線(バウンダリー)と呼びます。
あなたが「怖い」「嫌だ」と明確な不快感を示しているにもかかわらず、相手がそれを尊重しない状態は、心理学的に「バウンダリーの侵犯(境界線を踏みにじる行為)」にあたります。
彼に悪気や意図的な悪意がないとしても、「彼女なら自分の都合を受け入れてくれる」「最後は折れてくれる」という無意識の甘えや無神経さが存在しており、お互いの意思を尊重する対等な関係が揺らいでいるサインと言えます。
4. あなたが自信を失ってしまう理由「学習性無力感」
ご相談の中で「避妊してくれない彼氏と付き合っている自分にも自信がなくなってきた」とありましたね。これは心理学でいう学習性無力感に近い状態です。
自分の切実な訴えや拒否の意思が何度も受け入れられない経験を重ねると、人は「何を言っても無駄なんだ」「自分が我慢するしかないんだ」と学習し、次第に自己肯定感が削られていきます。
あなたが考えすぎなのではありません。自分の意思や境界線を繰り返し軽視された結果として、自信やエネルギーが奪われてしまっている自然な心理反応なのです。
タロットカードが示す二人の現状と解決への道筋
今回、このご相談に対して導き出された3枚のタロットカードから、彼の心の状態と今後の対策を読み解いていきます。
1枚目:現状の彼の心象「カップのページ(逆位置)」

最初に現れたのは、カップのページの逆位置です。カップは感情や愛情を表しますが、これが逆位置になると「精神的な幼さ」「甘え」「責任感の欠如」「現実逃避」を意味します。
彼はあなたに対して好意を持っていますが、その愛情はどこか子どものような「甘えたい」「自分の思い通りにしたい」という自己中心的な要素を含んでいます。妊娠という大きな責任や現実的なリスクから目をそらし、楽な方へと流されている幼い状態が表れています。
2枚目:彼の価値観と姿勢「法王(正位置)」

2枚目の法王(THE HIEROPHANT)は、社会的なルールや常識、道徳を象徴するカードです。これが正位置で出ているのは非常に重要なポイントです。
彼は頭の中では「避妊するのが正しい」「世間一般としてルールを守るべきだ」という知識や道徳観をちゃんと理解しています。決して無知なわけではありません。しかし、そのルールが「他人のもの」になっており、自分自身の行動として伴っていません。「正論は分かっているけれど、自分の行動には落とし込めていない」という型にハマった姿勢にとどまっています。
3枚目:今後の課題と解決の鍵「ワンドの5(逆位置)」

3枚目のワンドの5の逆位置は、不完全燃焼な議論や葛藤、うやむやな決着を意味します。正位置であれば互いに本音をぶつけ合う熱量を示しますが、逆位置になることで「衝突の回避」「本音のうやむや化」「表面的な平和」を表します。
一度真剣に伝えたときに「分かった」と言いつつ結局元に戻ってしまったのは、まさにこのカードが示す状態です。お互いに本気でぶつかり合うことを避け、根本的な解決を先送りにした結果、モヤモヤが残ってしまっています。この曖昧な状態を終わらせ、本当の意味での対話を行う時期が来ています。
愛情と避妊は別問題なのか?
「普段は優しいから、愛されていないと決めつけるのも違う気がする」と迷ってしまう気持ちもありますよね。しかし、「日常の優しさ」と「相手の尊重(リスペクト)」は別のものです。
普段優しくしてくれるのは彼の親切心や好意ですが、あなたが「怖い」「嫌だ」と訴えている生命や身体に関わる重要な問題に対して、自分の行動を改められるかどうかこそが、真の愛情とリスペクトの証です。
愛されていないというよりは、「愛してはいるが、自分の快楽が最優先」というのが、心理学とタロットが指し示している真実です。
私自身の過去の苦い体験
ここで少し昔話をさせてください。
私は高校生の頃、恥ずかしながら性に対する知識が全くありませんでした。そんな中、初めてできた彼氏が避妊をしない人で、「みんなしてないよ」「避妊しないのが当たり前」「そんな簡単に妊娠しない」と言われ信じて付き合っていました。
そして高校3年生の時に妊娠してしまいました。産みたい気持ちと、今の時代高校くらい卒業してないと今後の人生詰むのではないか。という葛藤の末、命を諦める決断をしました。
今はあの時の決断を後悔していませんし、避妊をしてくれない彼氏と付き合ってる方には、あなたの意見を尊重し、大事にしてくれる人が他にいるということを伝えたいです。
今回の相談者の彼氏も、私の元彼も言っている言葉の根本は同じです。「大丈夫」「今まで何もなかった」という言葉は、何の根拠もない男性側の甘えに過ぎません。
万が一のことが起きたとき、傷つき、リスクや決断を背負わされるのは、いつだって女性の身体なのです。
自分を取り戻し、関係を動かすための4ステップ
私のような辛い思いを絶対にあなたにさせないために、そしてあなたが安心して彼と付き合っていくための具体的なステップを解説します。
ステップ1:「自分の身体」の決定権を最優先にする
あなたの身体の決定権は、100%あなた自身にあります。どんなに大好きな彼であっても、あなたが恐怖を感じたり納得していなかったりする行為を受け入れる義務はありません。自分の違和感を「考えすぎ」と打ち消さないでください。
ステップ2:落ち着いたシチュエーションで話し合う
行為の直前や雰囲気に流されそうな場所で話をしても、彼は「大丈夫」と逃げてしまいがちです。何も起きていない日常の落ち着いた時間帯に、話し合いの場をしっかり設けましょう。
ステップ3:「Iメッセージ」で譲れないラインを伝える
話し合いの際は、「あなたはなんで避妊してくれないの?」と相手を責めるのではなく、「私」を主語にした「Iメッセージ」を使います。
- 「私は妊娠に対する不安が大きくて、本当に怖いの」
- 「私が安心してあなたと一緒にいるためには、避妊が絶対に必要なの」
- 「避妊をしてくれないなら、私は行為を受け入れることができない」
ただ不安を伝えるだけでなく、「避妊がないなら行為は拒否する」という明確な境界線(バウンダリー)を引くことが重要です。
ステップ4:彼の今後の対応を見極める
あなたが本気で境界線を提示したとき、彼がどう反応するかを観察してください。真剣にあなたを愛しているなら、あなたの恐怖心に気づき、態度を改めて行動を変えてくれるはずです。
もしそれでも「重い」「考えすぎ」と軽視し続けるのであれば、それはあなたの安全や人生を脅かしてまで一緒にいるべき相手なのかを、冷静に見極めるタイミングと言えます。
まとめ:あなたを心から大切にしてくれる人は他に必ずいる
避妊をしてくれない彼氏との関係は、単なる価値観の違いではなく、あなたの大切な体と将来に直結する重大な問題です。
タロットの「法王」が教えるように正しさは存在しますし、「ワンドの5(逆位置)」が示すように、うやむやな対立から一歩踏み出し、本音で境界線を引く強さを持つことが今のあなたに求められています。
もし真剣に向き合っても彼が変わらないのであれば、どうか覚えていてください。
あなたの意見や恐怖心を尊重し、あなた自身の身体と将来を心から大切にしてくれる人は、絶対に他にいます。
あなたが心から安心して、自分らしく愛し愛される関係を手に入れられるよう応援しています。まずは自分の心と体を守る選択を最優先にしてくださいね。
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